2026/06/29 21:57

秋田の伝統調味料「しょっつる」。

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▲浜しょっつる:高橋しょっつる屋

魚醤と聞くと、「塩辛い調味料」「独特な香りのある調味料」という印象を持つ方も多いかもしれません。

しかし、しょっつるの本当の魅力は、長い発酵と熟成の中で生まれる豊かな旨味にあります。

高橋しょっつる屋では、ハタハタではなく、イワシとイサザアミを原料にしょっつるを仕込んでいます。

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▲イワシが原料のしょっつる:高橋しょっつる屋

実は、この原料の違いこそが、高橋しょっつる屋ならではの特徴につながっています。

発酵が生み出すアミノ酸の力

しょっつるは魚と塩だけを使い、長い年月をかけて熟成させる発酵食品です。

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▲しょっつるの熟成:高橋しょっつる屋

熟成の過程で魚のタンパク質は少しずつ分解され、アミノ酸やペプチドへと変化していきます。

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▲熟成されているしょっつる:高橋しょっつる屋

旨味成分として知られるグルタミン酸をはじめ、甘味やコクに関わるさまざまなアミノ酸が生まれます。

そのため、しょっつるは単なる塩味ではなく、

  • 旨味

  • 甘味

  • コク

  • 奥行き

を兼ね備えた調味料となります。

料理に数滴加えるだけで味に深みが生まれるのは、この豊富なアミノ酸のおかげです。

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▲料理の味付けにしょっつる:高橋しょっつる屋(AI生成)

イワシ原料だからこその可能性

秋田県総合食品研究センターの研究では、イワシを原料としたしょっつるは、窒素成分やアミノ酸総量が多く、旨味の強い魚醤になる傾向が報告されています。

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▲イワシのしょっつる:高橋しょっつる屋

また、グルタミン酸やリジンなどのアミノ酸が多く含まれることも確認されています。

もちろん、しょっつるの美味しさはアミノ酸の量だけで決まるものではありません。

しかし、イワシには豊富なタンパク質が含まれているため、発酵によって旨味成分が生まれやすい原料であることは大きな魅力です。

高橋しょっつる屋のしょっつるは、そんなイワシとイサザアミをじっくり熟成させることで、魚本来の旨味を引き出しています。

「身体に良い」を支える発酵の知恵

私たちは「しょっつるを食べれば健康になる」と言いたいわけではありません。

しかし、しょっつるは昔から受け継がれてきた発酵食品です。

研究では、しょっつるの中にはアミノ酸だけでなく、発酵によって生まれるペプチドが含まれていることが知られています。

また、こうしたペプチドの機能性についても研究が進められています。

発酵食品が注目される現代だからこそ、何百年も前から秋田で受け継がれてきた知恵に改めて価値を感じます。

減塩時代だからこそ注目したい旨味

しょっつる自体は決して低塩ではありません。

しかし、豊富な旨味を持つため、少量でも料理の味を引き立てることができます。

例えば、

  • 味噌汁に数滴

  • パスタにひとたらし

  • 炒め物の隠し味に

ほんの少し加えるだけで、料理の満足感が変わります。

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▲料理の味付けにしょっつる:高橋しょっつる屋(AI生成)

濃い味付けに頼るのではなく、旨味を活かして美味しく食べる。

そんな食文化のヒントが、しょっつるには詰まっているのかもしれません。

秋田の発酵文化を未来へ

高橋しょっつる屋のしょっつるは、イワシとイサザアミを原料に、長い時間をかけて熟成させています。

そこから生まれるのは、単なる調味料ではなく、秋田の自然と発酵文化が育んだ旨味です。

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▲秋田市浜田の風景:高橋しょっつる屋

昔ながらの製法だからこそ生まれる味わい。

そして、現代の食卓にも活かせる発酵の知恵。

これからも私たちは、しょっつるの新しい魅力を皆さまにお届けしていきたいと思います。

参考にした資料

  • 秋田県総合食品研究センターによるしょっつる関連研究報告

  • 「しょっつる風新調味料の開発(第6報)-ハタハタ・イワシを用いたしょっつるの試験醸造-」

  • しょっつるのACE阻害活性に関する研究報告

  • 日本食品標準成分表(文部科学省)

※本記事は各種研究報告を参考に作成しています。なお、記事内で紹介している内容は食品の特徴や研究結果の紹介であり、特定の疾病の予防や治療効果を示すものではありません。